【交通事故】脛骨腓骨両骨骨折後のリハビリ

おはようございます。院長の只野です。

寒さが厳しくなりいよいよ冬本番という感じですね。

そんな12月~1月は1年で最も交通事故数が多い月だというのはご存知でしょうか?年末の忙しさによる交通量の増加、忘年会や新年会で酔っぱらった人が街に増えるなど、様々な原因がありそうです。

今日は交通事故の被害者で、脛(すね)の骨折をしてしまった患者さんのリハビリやテーピング処置について簡単にお話していこうと思います!

交通事故の骨折とは?ケガの骨折とは違うの?

交通事故での骨折は高エネルギー外傷と言われ、重症度が高い場合が多いです。

バイクで転倒して骨盤を骨折、車外に投げ出されて肋骨を骨折、車に轢き潰されて骨折、などの状態ですね。

ケガで骨折というと転んで手をついて骨折、足の指をぶつけて骨折、といった交通事故の骨折よりは比較的軽症のものが多いです。

交通事故にありがちな骨折で言うと、骨が肉を突き破る開放性骨折、骨が細かく砕けて折れる粉砕骨折なども治りが悪くて怖いです。

①開放性骨折(複雑骨折)

ケガの損傷が大きく、皮膚や軟部組織よりもさらに深いところまで到達して、骨折部が外部と触れてしまう骨折を言います。

細菌感染の危険もあるので、こうなると接骨院では取り扱いができなくなるので、すぐに専門医へと託します。

別名で複雑骨折とも言いますが、一般的なイメージだと次に紹介する粉砕骨折の方を複雑骨折と思っている方が多いのではないでしょうか?

②粉砕骨折

とてつもなく大きな外力の影響で骨折したことにより、骨片がいくつもできてしまった骨折です。

交通事故で轢かれた時や、銃弾などで骨を貫かれたときなどにも起こります。私もこの骨折に遭遇したことはありません。

交通事故後の骨折はキチンとリハビリをしないと予後が悪くなることが多い、大変な骨折なのです。

開放性骨折と粉砕骨折
①開放性骨折 ②粉砕骨折 イメージ図です

 

Case8:交通事故による脛骨腓骨骨幹部骨折の術後リハビリ

30代女性、通勤中に前方不注意の車に横から衝突されて転倒し、その際脛骨腓骨の両骨を骨折。

金属プレートをボルトで固定する手術を受けた後、当院へリハビリ継続の為ご来院されました。

脛骨腓骨骨幹部骨折の写真1
骨が2本折れています。見てるだけで痛そう
脛骨腓骨骨幹部骨折の写真2
手術後の写真です。骨は折れていますが、芯が入って安定しています

・歩行は可能。長時間の歩行はキツイ
・着地の衝撃が患部に響くので、足を少し引きずるように歩いてしまう
・皮膚が突っ張って寒い日が痛む。足も冷えやすくなった気がする
・ジャンプやジョギングができるまで治りたい

別の院でもリハビリはうけていたようですがマッサージ中心だったらしく、運動療法を多めにやる必要があるとカウンセリングをした後は少し心配そうになさっていましたが、超音波療法・運動療法と進むにつれて笑顔も見せてくれるようになりました。

テーピングの施術例

今回のテーピングは皮膚を動かして突っ張り感の軽減や血行改善をして痛みを緩和するテーピングになります。

皮膚が突っ張らないように弛みを持たせてシワを作り、着地時に痛みの感じがあるかどうかヒアリングしながら貼ったのがこちらです。

「足がハムみたい!」と言われましたが、確かにそういわれればそんな気も・・・(笑)

しかしテープを貼った後、足を動かしてもらって痛みの感覚を聞いた所

「かなり楽になってます!体重をかけてもそんなに痛くない!」と言って頂けました。

当院のテーピングはお肌に優しく、そのままお風呂に入ってもらっても剥がれる事はありません。次回のご来院まで貼っておいてくださいねとお話して施術終了となりました。

後日ご来院されたときにテープを確認したところ、テープはキレイに残ってありましたし、

「歩いたときの疲労感が感じにくくなりました!」というお言葉も頂けました。よかった・・・。

交通事故のリハビリは長期戦になることが多いので、これからも頑張ってリハビリを頑張っていきましょうね!

交通事故でお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ただのサポート接骨院