みなさんこんにちは。院長の只野です。
本日は足首捻挫の施術例をご紹介したいと思います。
足首の捻挫で一番多いのは足を内側に捻じって外くるぶしの靭帯を痛めてしまうパターンなのですが、今回は立方骨捻挫という小指の付け根を痛めてしまった変則的な症例をお話させて頂きます。
Case10:左足首の捻挫(立方骨捻挫、二分靭帯損傷)の疑い
10代女性、部活中に足を捻じってしまいケガをしてしまった。
・体重が外側にかかると痛みが強くなる
・ジャンプやつま先立ちをしようとすると激痛が出るのでできない
・安静にしてると痛みは軽いが、動くと強い痛みが出る
・いつもの捻挫とは何か違う気がする
今回の患者さんは剣道部の部活動中に痛めてしまった学生さんで、過去何度か足首の捻挫を経験しているそうです。
しかし今回の捻挫は「痛いところがなんか違う」とのことでしっかり検査をしてみたところ、よくある足首の捻挫
【前距腓靭帯損傷】ではなく、
【立方骨捻挫】【二分靭帯損傷】の疑いが強いことがわかりました。
まず捻挫とは?
捻挫とは「骨と骨の間に起こる急激な捻じれ、または激しい外力によって関節周辺の軟部組織が損傷された状態」と定義されています。
小難しいので簡単にまとめると「関節を捻じった時に関節を守る靭帯を痛めてしまった状態」という、いわゆる靭帯損傷になります。
捻挫と聞くと
「骨折じゃなくて捻挫でよかったね」とか
「捻挫はケガじゃないと言われた!」
などといった事を聞きますが、靭帯損傷と聞くとイメージより重症な気がしませんか?捻挫は甘く見てはいけないケガなのです!
では立方骨捻挫・二分靭帯損傷とは?
立方骨とはたくさんある足の骨のひとつで、踵と指を繋ぐ重要な骨です。そのつながりをより強力にするためについている靭帯を二分靭帯と言います。
この立方骨を捻挫した際に二分靭帯を痛めることが多いので立方骨捻挫と二分靭帯損傷はセットで起こる事が多いです。
よくある足首の捻挫【前距腓靭帯損傷】は別の記事でまた取り上げさせていただきます。こっちの前距腓靭帯損傷のほうが症例数も多いんですが、なかなかいい写真が撮影できず執筆が出来ておりません・・・。申し訳ございません。
この症状への施術例
まずは患部の状態を把握します。痛み、腫れ、動きはどのような状態か。様々検査や問診を行います。
アイシングや電気治療を施したのち、関節や筋肉へアプローチしていきます。そして最後にテーピングです。
貼って動かすことで痛みが軽減する場所があったので、そこへ処置を施しました。その上から包帯固定も行います。
最後に
この時期は負けたら引退になる最後の大会が多く行われており、気合が入りすぎてケガをしてしまう学生さんが増える時期でもあります。
私も学生時代ケガで試合や練習に出れない時期を過ごしたことがあるので、なんとか試合に出たい、大会に出たいといった学生さんの気持ちはよーーーくわかります。
大会直前のケガでも何とか症状を改善させて試合に出場したい学生さんがいらっしゃいましたら、諦めずに是非当院にご相談くださいね!