【case2:右ふくらはぎ軽度肉ばなれ、シンスプリントの疑い】
・10代女性
・陸上部の短距離ダッシュやジャンプの練習中に痛みが出現
・部活後入念にストレッチをして、帰宅後シップを貼って様子を見ていたが良くならず翌日に来院
部活を一生懸命頑張る学生さんにありがちなスポーツ障害のひとつです。
今回は『入念なストレッチ』と『シップを貼って様子を見ていた』という、一見正しいような処置が実は正解ではなかったというケースをお伝えします。
【所見】
・右ふくらはぎの内側、真ん中やや上のあたりに症状が発現
・触ると凹んでいて押すと痛い
・右足だけで立とうとすると力が抜ける
・前傾姿勢の角度に耐えられない
・歩行&軽いジョギングはできるが、ジャンプは跳ぶ時も着地の時も痛い
【施術内容】
・超音波治療&弱温熱治療
・マッサージ
・テーピング
この患者様は別の患部で施術を受けていたのですが、ふくらはぎの施術は初めてでした。
別の患部の施術ではストレッチや運動指導をするのですが、それがなかったので
「先生、ストレッチはしなくていいの?」
と聞かれました。
そうなんです。
肉離れにはストレッチはしないほうが良い場合が多いんです。
理由はふくらはぎの筋肉をストレッチ(伸ばす動作)をすると、損傷部位が引き伸ばされて悪化してしまうと言われているからです。
患者様はそれを聞いたあとに
「あぁ~、だからか・・・」
と。
「ん?何かあったの?」
と聞いてみると
「部活終わった後に入念にストレッチしとけって言われて、やったら痛くなった」
と・・・。
さらに詳しく聞くと
「家に帰って親に話したら『シップ貼っておきなさい』と言われた」
とのこと。
お家の方や指導者の方とうまくコミュニケーションが取れていなかったので起きてしまった出来事だと思いますが、正しいと思ってやっていたことが実は間違っていたというのはよくあるのです。
今回の場合はシップよりも氷嚢を使ったアイシングと圧迫固定が最適解だったかなぁと感じます。
そんな話をしながらテーピングを貼り、初回の施術は終了しました。
肉離れの患部に効くようにテーピングに少しアレンジを加えて貼っています。
痛めた直後で来院が難しい場合や、応急処置に不安や疑問点がある場合、いつでも相談ができるようにLINEを使ったやり取りができるような体制を取っています。もちろん相談は無料です。お気軽にご相談くださいね!